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2014.05.06_AA815を支えた愛しきアイテムたち(ナショナル中波ループアンテナRD-9170 その1)

AA815を支えた愛しきリグたち
05 /06 2014
第二回目は、ナショナル中波ループアンテナRD-9170を取り上げます。
 
ループアンテナとは、今でもCDコンポなどにおまけでついてくる輪っかのようなアンテナの事です。
当時は一辺1mの大きなアンテナが売られていました。(でかっ)

 
今でこそ、短波帯も含めてBCLにはループアンテナという選択肢が市民権を得るようになりましたが、当局が中学生の1979年当時は、まだまだ「逆L型」アンテナが王道でした。

そんな中、ラジオの製作でミズホ通信の高田先生(社長)が「謎のトライアングル」という中波用のループアンテナの製作記事を発表されていました。

 
といっても、駆け出しBCLの当局は、中波のアンテナにはあまり興味がなく、狭い敷地に「逆L型」もどきの10m長のワイヤーアンテナを張って(アースも埋めて)日本語放送に夢中でした。
 
そんな時、グアムの地元局が日本語放送をしている情報を入手します。確かに月刊短波の日本語放送レポートコーナーの最後の方に「KUAM」というに慣れない放送局の投稿記事が載っています。

「グアムといえば、KTWRでしょ!」

でもよく読むと日本語放送を行っているらしいです。
それから夜な夜な(たしか21時)610KHzに合わせていると、ある日 日本語放送が聞こえてきました。
早速、レポートを送ると大きなべリカードと共にアナウンサーのテッド荒川氏のコメントが。
その内容は、「指向性アンテナを使うとよく聞こえるから試してみてちょ。」という趣旨のものでした。

 
「指向性あんてな???」
 
その時、頭に浮かんだのが、月刊短波の背表紙にプロシード2600の広告の片隅に四角いアンテナで青いビームが突き抜けている写真でした。

 
そう、これが今回の主役「RD-9170」です。
 
月刊短波を読み返してみると、使用レポートが掲載されており、中々良さそうです。

 
回路図のアップです。


しばらくして購入し、使ってみると確かにすばらしい。
 
ループアンテナとコントローラーの組み合わせ。コントローラーには単3x2本で動作させます。
コントローラーとリグのアンテナ端子を直接つなげてもよいのですが、リグのバーアンテナに近づけるだけでも効果が出る設計となっています。

当局的には、直接つなげるとノイズが増えるため、常にバーアンテナに近づけて使っていました。
ICF-5900との組み合わせでよく使いましたが、ラジオとコントローラーをマジックテープを使って固定させていました。写真のラジオの右上の接着剤のあとは、マジックテープをはがしたあとです。

 
「す、すごい!5倍以上のエネルギーゲインがあるぞ!(by アムロ)」ではないのですが、同調させると、Sメーターの針が振り切れになる感じです。短波でいえば、アンテナカップラーで同調させた時の針の振れと同じ感じですね。導入のきっかけとなったKUAMも良好に受信できるようになり、うれしくって月刊短波にレポートを出したほどです。
 
その後、中波DXに傾倒していきます。韓国に始まり、オセアニア(オーストラリア、フィリピン、インド)に移っていきました。寒い冬の早朝の3時半くらいにゴソゴソ起きだして、石油ストーブをつけて、ABCの4QN、BBCのオマーン?、インドのAIR、フィリピンのDWWW、インドネシアのウジュンパンダン?など、常連局と呼ばれるものばかりでしたが、それでも録音しては何度も繰り返し聞いて、一人ニンマリしたものでした。(あー、書いていて懐かしい~。)
 
国内局の隙間から聞こえる異国のローカル局は、中波で聴くこと自体 不思議な感じでしたし、放送対象ではない国外の自分がそれを聴いていることに優越感を感じたものでした。
これは、中波DXで入手した数少ないべリカードです。

 
ABC各局はみんな同じデザインだったのでちょっとがっかりしましたね。

 
その先にあったのが、北米中波DXです。
でも、切り札のループアンテナを使っても、全く受信できませんでした。月刊短波の北米レポートコーナーを読んでは、「なんでこの人たちは聞こえるんだろ?」と不思議でした。
北米中波DXの印象に残っている代表的な周波数は、現在は1700KHzですが、当時はやっぱり1170KHz!
MBS毎日放送1179KHzのすぐ下のチャンネルです。この周波数は、当時ラジオ韓国が使用し始めたことで、夕方の放送開始までが勝負でした。これは1170KHz使用開始を記念して発行されたべリカード。

 
それでも、学校から帰宅し、何の気なしに1170KHzをワッチすると、英語の放送が入感しているではありませんか。アラスカのKJNPでした。それが最初で最後の北米中波の受信でした。
 
高校に入学すると部活で忙しくBCLから離れますが、横浜からMBSヤングタウン、東海ラジオのとびっきりNight!などをループアンテナのおかげで良好に楽しむことが出来ました。
 
高校卒業と同時に、段ボールにしまい、押し入れの中となりました。
 
久しぶりに、RD-9170の思い出を綴ってきましたが、参考写真をネットで探したところ、不思議なことにあまりありませんでした。あれだけ、効果的なアンテナなのに、復刻されてもよさそうですが。問題は大きさでしょうね。奥さんに、「掃除の邪魔」と言われるのが目に見えています。
 
おまけ: 月刊短波のミニ漫画「リグ・ログ・ラグ」にも、このアンテナがちらっと出てきます。(右端)

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コメント

非公開コメント

No title

こんにちは、RD-9170の記事興味深く読ませていただきました。
月間短波に記載された回路図ですが、もう少し鮮明に見られないでしょうか。
現在、いろいろとアンテナを制作していますが、9170を作ってみたいと
思っています。お手数ですがよろしくお願いします。

No title

> 田中/8さん
初めまして。ご要望にお応えして、回路図をアップしました。参考にしてください。

No title

画像、ありがとうございました。出来上がりましたら結果お知らせします。
お手数おかけしました。

No title

> ぶたおばさんさん
おはようございます。こちらこそ楽しみにしております。

No title

> ヨコハマAA815さん
こんにちは♪

いすみ市のペディで
使われてたアンテナが、パナソニックでない理由わかりました。

AN200の6倍凄いのは、良いですね。

ヽ(=´▽`=)ノ

No title

> debuchanさん
こんばんは。古いアンテナですが、回路がシンプルなのか今でも使えるのは有り難いです。ただかさばるのが困りものですね。

ヨコハマAA815

小学校高学年から家のラジカセでの海外放送聴取(BCL)に始まり、アマチュア無線、フリーライセンス無線と電波に関する趣味を細々と続けてきました。特に最近は、週末に近所の高台から小さな出力でフリーライセンス無線の仲間との交信を楽しんでいます。(雨の日など運用できない日は「はまっこ海軍工廠」で建艦作業をしています。)