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2013.12.04_AA815を支えた愛しきリグたち(MX-6Z)

AA815を支えた愛しきリグたち
12 /04 2013
第八回目の最終回では、ミズホ通信MX-6Zを取り上げます。
 
別名「ピコ6(ロク)」と長く呼ばれることとなるシリーズの第2弾仕様。

 
出力は250mWと市民無線の半分。Sメーターはついていません。一つの水晶で50KHzをカバー。150~200KHz用と200~250KHz用を実装するのがお約束でした。アンテナは、初代のロッドアンテナに変わってヘリカルホイップ。完成品とキット(配線をつなぐだけで、調整は不要)の2種類発売されていて、当局はキットの方を購入しました。
 
初代ピコ6が登場したのは、1981年頃で当時中学3年生。

 
たしか、晴海のハムフェアーにローカルの高校生と行った時に「買ったんだぜ。」と見せてくれました。ロッドアンテナを伸ばし、スイッチを入れて、ダイヤルを180度くらい回して戻して「あっ、いねーや・・・。」。なんて一瞬で簡単なワッチ!?固定機でダイヤルをぐるぐる回すのと全く違う世界を見たようでした。
 
既にローカル各局はFT-690などで夜な夜なラグチューをしており、それに参加する目的でピコ6Zを購入しました。説明書とにらめっこをしながら、慎重に組み立てていきます。実はそれより少し前に、FCZ研究所から発売されていた寺子屋キットシリーズ「ポケトラ」(6mのAM機、10mW)にチャレンジして結局交信できる状態まで仕上げられなかった苦い経験があるため、ピコ6Zは慎重にならざるを得ませんでした。下は最近発見された「ポケトラ」作成中の写真。

 
結論から言うと、ピコ6Zの製作は簡単そのもの。当局でもあっという間にできてしまいました。さすがに付属のヘリカルホイップではあまり聞こえませんでしたが、HFで使っていたGPに接続すると、多くの局が聞こえてきました。休日には山岳移動局がたくさん出ており、今のさみしい6mの状況からは想像できません。Eスポシーズンになると、北海道・中国・四国・九州各局と余裕でQSOが出来、QRPの面白さを知ったのもこの時期でした。
 
専用のスタンドマイクや外付けSメーターを自作したり。やればやるほど愛着心が湧いてきて、他の既製品のリグたちとは一味違った思い出を残してくれました。毎晩のように2~3Km範囲のピコ6Zやピコ6Sを使うローカルとラグチューを楽しんでいました。当時のQSOは、ヨコハマAD195局さんがワッチされていたようで、25年後にフリラ上でのQSOで教えていただきました。
 
その後、大学生になり完成品のピコ6Sや専用リニア、専用ラックなども揃えましたが、結局アクティビティーは上がらず、ピコ6Zのような思い出は残りませんでした。これは、専用ラックの説明書。この手書きのユルさがたまらないです。

 
ミズホ通信が業務縮小の発表を知って、調子の悪いピコ6Zを思い出を綴ったメモと共に修理に出しました。
当時、駆け込み修理が殺到していると聞いていたので、無理かなと思っていましたが、予想外にも修理されて戻ってきました。それ以上に感激したのは、高田先生(社長さんなのですが、「ラジオの製作」読者としてはどうしても先生と呼んでしまいます。)から直筆の手紙が入っていたことです。
 
「さわぽんさんの思い出のリグなので今回修理させていただきました。ただし、修理はこれを最後にさせてください。修理費は部品代だけで結構です。」といった内容でした。手紙を読み終えた後、感謝の気持ちと共に「ミズホ通信、本当に無くなるんだあー・・・」とさみしい気持ちになったことを覚えています。

 
現在ピコ6Zは、やはり調子が悪くオブジェと化しています。それでも、250mWでQRPの楽しさを教えてくれたおかげで、リグは違えどもその精神はフリラ運用に受け継がれており、そういう意味で当局にとって大きな影響を与えてくれたリグなのです。
 
これまで全8回にわたり、当局を支えてくれたリグを当時の思い出と共に綴ってきました。こうして振り返ってみると、フリラへ続く過程がよくわかり、フリラには「ハマるべくしてハマった」といったところでしょうか・・・。
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コメント

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No title

この手作り感覚がたまらない。まるでFCZ研究所の寺子屋シリーズのようです。
こちらもピコ6の1W機がありますが、調整出しとけば良かったです。

No title

ヨコハマAA715局さん、こんばんは。PTTのプッシュボタンの無骨さとか、たまりませんね。ピコ6SでSメーターがついたときは衝撃でした。

No title

懐かしい。
当局の手元には、6Sがあります。
何を隠そう、妻の嫁入り道具です。
結婚して17年、見向きもされないため、当局がケアしています。
今週末、久しぶりに連れ出そうかなぁ~。

No title

私の手元にも6Zがあります。
しかし、使い勝手のよさで6Sばかり使っています。
私の6Zもミズホ通信でメンテナンスをしてもらっています。
ハムフェアに出展されていた当時を懐かしく思い出しました。
「支えたリグたちシリーズ」、今回が最終回とは残念・・・
これからは現用無線機で交信を楽しんで参りましょう。

No title

ヒョウゴAB337局さん、おはようございます。奥さんのものというのが素晴らしいですね。思い出もたくさん詰まったリグ、たまに使ってみるのも当時が思い出されて楽しそうですね。

No title

とっとりU42局さん、おはようございます。ピコ6Zをお持ちの局はピコ6Sもお持ちの場合が多いですね。リピーターがつくのはそれだけ商品コンセプトが素晴らしかったことだと思います。

現用のリグも思いっきり楽しんで何年後かに愛しきリグになってくれたら嬉しいです。

ヨコハマAA815

小学校高学年から家のラジカセでの海外放送聴取(BCL)に始まり、アマチュア無線、フリーライセンス無線と電波に関する趣味を細々と続けてきました。特に最近は、週末に近所の高台から小さな出力でフリーライセンス無線の仲間との交信を楽しんでいます。(雨の日など運用できない日は「はまっこ海軍工廠」で建艦作業をしています。)