FC2ブログ

2013.11.18_AA815を支えた愛しきリグたち(IC-720S)

AA815を支えた愛しきリグたち
11 /19 2013
第六回目は、アイコムIC-720Sを取り上げます。

 
社名を井上電機製作所からアイコムに変更した頃発売していたマイコン内蔵HF固定機IC-710の後継機。多くのプッシュボタンで構成されているため同時期のIC-551、351、251などと異なる印象です。


大きなSメーターでSWR付。

 
緑色のデジタルも、IC-551より少し大きめで見やすいです。


受信部はゼネラルカバーレッジ対応でアマ無線機でBCLが楽しめるというのが売りでした。当時の月刊短波にも珍しくアマ無線機の広告が載っていたものでした。

 
アマ無線を知ったのは中学2年の頃。CBの開局を目指していた当局の前に突如現れた友達。早速家に遊びに行くと、IC-710Sがお出迎え。


赤いデジタルと濃いオレンジの照明と金色っぽい針で構成されたSメーター。そして、BCLラジオにはついていないスタンドマイク。もっと驚いたのは、バンドを変えると「ガッチャッチャッチャッチャ!」とリレーらしき大きな音が無線機から響きます。「無線機の中で何かが動くの??」。と同時に、正直しびれました。
 
その日からCBよりアマ無線の取得への願望が膨らみ始め、中学2年生の夏休みに横浜石川町エジソンプラザのJARL講習会に通いました。当時の講習会は結構ハードで、朝から夕方まで2週間コースでした。お昼休みは、お弁当を食べた後、1階のトヨムラで無線機を眺める毎日でした。修了試験は、確か筆記試験だったような記憶があります。そして合格。従事者免許の申請には、医師の診断書なんかも必要で、近所のかかりつけの病院でもらったのを覚えています。
 
さて、無線機ですが迷うことなくIC-720S!(親に感謝!!)BCL出身者としてはHF以外は考えられませんでした。バンドは、友達が出ている21MHz。当時は無線機を何にするかに夢中で、アンテナなんかは二の次。結局、3バンドGP(当時バーチカルと呼んでいました。)でお茶を濁します。SWRもうまく調整できずだましだましで使っていました。

 
年上のローカルさんからは、「無線機はTS-520やFT-101程度にして、アンテナに力を入れた方がいいよ。」とのありがたいアドバイスもいただきましたが、右から左に通り抜けていきました。リグよりアンテナが大事なことを理解するのは、数十年後先となります。
 
無線機の購入は、近所にたまたまハムショップ「横浜ヘルツ」があり、そこで一式購入します。

家には車がありませんでしたので、アンテナ、単管、無線機など数回に渡って重い荷物を持ち帰ったものです。
 
局免が来るまでは、毎晩ローカルラグチューを聴きながら運用の勉強。その年の12月に、学校から帰宅すると局免が届いていました。コールは今も使っている「JN1GIH」。ヨコハマAA715局に報告し、早速ファーストQSO。
 
あれだけ事前ワッチで勉強したのに、いざ自分でマイクに向かってしゃべると、緊張してしまいます。何を喋ったのか覚えていません。スタンドマイクを握る手は、汗でびっちょりでした。AA715局はそのファーストQSOも自宅で受信してくれていました。

 
結局、IC-720SではBCLをあまりしませんでしたが、感度やチューニングにしやすさから洋上航空無線などはよく聴いていました。QSOとしては、遠距離も目指すもGPではあまり飛ばす、旭区、保土ヶ谷区ローカルの夜のラグチュー用となっていきました。高校に入ると部活で忙しくなり、次第に無線から遠ざかっていき、押し入れの奥で長い長い休眠状態となります。
 
そして約20年後の2003年、「また無線でもやろうかな・・・。」とふと思い立ち、IC-720Sを引っ張り出します。アンテナは、すぐに飽きるかもしれないので簡単に設置出来て安いやつということで、アローラインで有名なサガ電子のツェップ型ワイヤーアンテナ(21MHz専用で6.5mと短くコンパクト。これは買って正解でした。)とミズホ無線のアンテナカップラー(アンテナチューナーとも言う)を購入。何十年ぶりにIC-720Sから電波を出します。すると、長崎の局とQSOが出来ました。久しぶりに感動!!アンテナカップラーでSWRを極力落とすと、ワイヤーアンテナと10Wの組み合わせでも海外局と十分QSOが可能でした。
 
当局の復活を支えてくれたIC-720Sですが、お約束のリレーなどの劣化による感度低下に見舞われます。既にアイコムでは修理受付終了。中古で購入したFT-847Sに主役の座を譲り、再び長い眠りについたのでした。
先日、引っ張り出して通電してみましたが、デジタル表示などは元気そのもの。ただ、側面の取っ手のプラから可塑剤がにじみ出ていてドロドロでした。

 
開局当時より23年後の復活時に最も活躍してくれたIC-720S。復活時にきちんと動いてくれたからこそ、無線ライフの再スタートを切ることが出来たわけで、ありがとうという気持ちでいっぱいのリグなのです。
関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

No title

うわっ、懐かしい!
この間の飲み会の落書きそのもののリグ達がそろってますねえ。
IC-710 720に使われていたロータリーリレーのけたたましい動作音には最初、びっくりしました。

ちなみに、ファーストQSOでのトークは
「ホントにねぇ、今日は寒くてぇ」でした。

No title

IC-720Aの広告、懐かしいですね。
上に乗っている1980年版のDX年鑑、実家に置いてあります。
私もHFでアマチュア無線を始めました。
TS-830V、4BANDのGP、7MHzがメインバンドでした。

No title

ヨコハマAA715局さん、おはようございます。ロータリーリレーのような音が出るリグはアイコム意外では見られませんでしたね。

No title

とっとりU42局さん、おはようございます。830は、外部VFOなどラインナップを揃える楽しみがありましたよね。最近はオールインワンでそのような夢が無くなり少し残念ですね。DX年鑑当局もまだ持っています。MW局にはまだ使えそうです。

ヨコハマAA815

小学校高学年から家のラジカセでの海外放送聴取(BCL)に始まり、アマチュア無線、フリーライセンス無線と電波に関する趣味を細々と続けてきました。特に最近は、週末に近所の高台から小さな出力でフリーライセンス無線の仲間との交信を楽しんでいます。(雨の日など運用できない日は「はまっこ海軍工廠」で建艦作業をしています。)