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2013.11.14_AA815を支えた愛しきリグたち(ICF-5900)

AA815を支えた愛しきリグたち
11 /14 2013
第四回目は、ソニーICF-5900(スカイセンサー5900)を取り上げます。
 
ポータブルラジオで10KHz直読を可能にしたエポックメイキングなラジオ。

右上のダイヤルでマーカーを使って周波数を校正し、中央のスプレッドダイヤルで直読します。ダイヤル廻りはアクリルのカバーが施され、照明の光が内部反射で下まで誘導されて、スプレッドダイヤルを照らしてくれます。スピーカーも大きく、低音が出て疲れない優しい音です。
 
当時、ラジオ界はまさにデジタル直読全盛。スカイセンサー5900も生産中止となり、後継機のラジカセ5950が細々と売られ、ライバルのクーガ2200もプロシード2800に主役の座を譲り、たたき売りの状態でした。既にICF-6800でBCLを楽しんでいたので不自由はしていませんでしたが、本などでスカイセンサーの偉業の記事を読むうちに、一度使ってみたいと次第に惹かれていきました。
 
1979年のある日、隣駅の西谷商店街を自転車で遊んでいた時、何気なく入った電気屋さんのショーウインドウで5900を発見。「幻のラジオがある!」と騒いでいた我々を店のおばさんは不思議そうに見ていました。その後、しばらくしてそのお店で購入しました。(西谷家電さんは既にありませんが、保証書のはんこだけ今も残っています。)
 
このラジオは、使いやすくするためにいろいろ手を加えていきました。まずは、スプレッドダイヤルの10KHz刻みをインレタを使って5KHz表示に。

照明スイッチは、押している間だけ点灯するタイプだったので、夜間常時点灯可能なようにスイッチ式に変更。これは便利でした。

そして中波10~20KHzの直読化。周波数フィルムの印刷部をベンジンでふき取り、白いフィルムにサインペンで周波数を記入していきました。(今思うと大胆極まりない。失敗したらどうするの?)

これらの改造で、その後の早朝中波DXで大きく活躍してくれることになります。
 
このラジオでの一番の思い出は、当時父が赴任していたインドネシアに夏休み遊びに行ったとき、これを持って行ったことです。毎日、夏休みの宿題をやりながら、ラジオオーストラリアの太平洋向け英語放送をよく聴いていました。場所柄、強力に入感していました。そして、極めつけはRRIの日本語課を訪問です。当時、プラボー課長と奥さんのハルヤティさんがメインでしたが、快く迎えてくださり日本からの訪問者ということでインタビュー形式で番組に出演させてくださいました。

5分程度のオープンテープでの収録形式でしたが、インタビューの際に当局が口ごもってしまったり。収録後は、その部分のテープをカットしてテープで繋ぎ合わせるなど、目の前で見せてくださいました。その時の放送は、日本でヨコハマAA715局が受信してくれています。帰りには、お土産としてべリカード全種類とペナントをいただきました。

 
その数年後、お約束のスプレッドダイヤルの左側の周波数の感度低下などで数回ソニーのサービスステーションに入院します。この度、点検で通電したところ音は出ますが、メーターの針は途中で引っかかったままで動きません。
 
当時の月刊短波のラジオ特集の記事で、理想のラジオとして「スカイセンサー5900程度の10KHz直読でもう少しコンパクトだったらDXペディションに持ってきやすい」との記述がありました。現在では、ICF SW-7600GR、DE-1103、PL-660などコンパクトでダイレクト入力・直読機が当時よりはるかに安い値段で入手できるようになりました。それらを使うとき、いつも思います。「このラジオが当時に出ていたら、あれだけのブームになっただろうか?」と。
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コメント

非公開コメント

No title

私もICF-5900を一時所有していました。
その後、CBのローカル局(正確に言うと、その局の妹さん)に売却。
同じ「後期タイプ」でした。
今では「ヤフオク」で見かけても高値で手が出せません。
RRI訪問と番組出演はすごいことですね!

No title

とっとりU42局さん、おはようございます。女性のスカイセンサー使いってカッコイイですね。RRIは最近聞いていませんが、アナウンサーはインドネシア人に限るという規程は今も変わっていないのでしょうか。

No title

「今日は、日本の珍しいお友達を紹介します。それは さわぽん君です」
インドネシア来訪の問に「えっと、夏休みが始まってから直ぐだから
7/22に来ました」
『あぁ、そうですね』
はるばるインドネシアからの、さわぽんの声に感動した30数年前。

スカイセンサーも非常によくできたラジオなので大切に。

No title

ICF-5900もすごいけど、インドネシアのラジオにゲスト出演し、
日本で友人がそれを聞いていたなって、素晴らしい体験ですね。
思い出のラジオをいつまでも大切にして下さい。

No title

ヨコハマAA715局さん、こんばんは。ナイスなコメントありがとうございます。貴局がワッチしてくれて本当に良かったです。

No title

ヨコハマAB550局さん、こんばんは。当時も、インドネシア滞在の日本人は多かったはずですがBCL少年が訪ねてくるのは珍しかったのでしょうか。今考えるとラッキーだったと思います。

No title

スバラシ!
BCLは、人生に大きな影響を与えていますね。

No title

> JK1MOPさん
こんばんは。BCLを知ったきっかけが、こんな先まで影響するとは当時は思いもしませんでした。(笑)

ヨコハマAA815

小学校高学年から家のラジカセでの海外放送聴取(BCL)に始まり、アマチュア無線、フリーライセンス無線と電波に関する趣味を細々と続けてきました。特に最近は、週末に近所の高台から小さな出力でフリーライセンス無線の仲間との交信を楽しんでいます。(雨の日など運用できない日は「はまっこ海軍工廠」で建艦作業をしています。)